2017年10月5日 第一回対談

北村 卓也氏
甲子園本店
店長 兼 技術教育部長
スタッフ数:10名
月間平均技術売上:150万
平均客単価:5267円
月間平均客数:300名
主な仕事
技術の責任者であり、カリキュラム決定および改善、部下の入客に向けてのチェックや指導を行う。
カリキュラムは営業に即した内容に設定しており、入社していつまでにどこまで進む事が必要かなどをベースとして設定。
人と人との差を比べるのではなく定められたカリキュラムに対してどうか?の視点で比較。
目標と現状とのギャップを埋めるための仕組みに改良。
主なメニュー構成と必ず徹底していること
🔘カット/エステ → エステ42% 300円~
🔘カット/顔そり/シャンプー
🔘カットスタンダード3900円
🔘ステップボーンカット7000円
●新規・既存を問わず、全てのお客様に、必ず丁寧な挨拶とコームの当たりを気にする。
出来ているようで、出来ていない挨拶をあえて心がける事で丁寧な印象を意識する。
自分がされた時に不快を感じるので、お客様を人形扱いしない。
細かい配慮を必ず。
後輩指導において、カリキュラムでの人頭チェックの際の確認は細かく徹底している。
●毎日の朝練の実施
デビューしてからも依然として徹底し継続しているのが朝練での技術レッスン。
技術においての追及は尽きる事はなく営業で満足しない。
常に「もう少しこうしたら」のイメージを毎日振り返り、前日に気になったスタイルの改善や工夫を見出すため、毎朝ウィッグに向かい、たとえ一人でも毎日朝練を繰り返す。
なぜならその先にはお客様への更に満足して頂きたい本物の想いがある。
技術に関してはこだわりがあり、はさみ・バリカンの使い分けは顧客によりセレクト。
基本的にはサイドからのカットで、お客様が「今、どれだけ切られているのか?」を確認しやすいように配慮し、安心感を生む技術工程を心がけている。
男性客は勤務途中や急な仕事の予定変更など、様々なタイムスケジュールのなか、来店されるケースが多い。
『今、時間が空いたからすぐにしてほしい!』『何時までに終わってほしい!』という様々な要望に、リアルタイムでお応えできるようにするための時間への意識は必須。
店内では移動のないオペレーションをフルに活用し、最短の時間で最高の満足感を得ていただく為にも技術の錬磨は欠かせないとの考えがある。
どれだけの顧客をカットしても「完璧!」と思う仕上がりでなく、次回への課題をあえて自分に厳しく突きつける。
この姿勢がDispatchの理念に基づいた本物思考への追及と後に継承されるべきプロの在り方ではないだろうか。
Dispatchの理念
本物の技術と
本物の感性と本物の接客
北村氏の哲学
『自分の技術の腕が上がればお客様は今より満足してもらえる』
『朝練してるって知らない子もいるんじゃないですかね・・・でもそこじゃない。』
店長になって後輩に何も言えない背中は見せない。
『誰も見ていない、誰もいない朝練でも、何かに誰かに影響を与えることを行動で示せる自分でありたい。』
そして何より純粋に、昨日よりも今日、そして、今日よりも明日。
もっともっと上手くなりたい。
その先にお客様がいる限り。
DISPATCHのコアコンピタンス
メンズOnlyにこだわり続ける→逆にメンズしか知らない。
その絞り込んだニーズの中で、今の一過性の流行ではなく、経験、実績を積み、本物の感性を磨き、個の持つものを継承させられる技術者を育てる。
それが理美容業界を長く発展・永続させていくことにつながる。
雰囲気で教えるのではなく、的確に指導し育てる事。確かな技術をぶれずに継承していく。
『教えれないと自分のものではない』と僕は思っています。
今後のビジョン
今の若者たちに、「Dispatch」という名をブランドとして、地域への知名度をさらに上げていきたい。
それはいつか終わる流行ものではなく、仕組み・技術、そして、理念の共有が生む本物の経営を通して残す名として。