2月25日
今日は大切な仲間の命日でした。
まだ、20歳で国家試験を控えた
真面目で笑顔の優しい彼女の眠った姿を
忘れる事はない。
だけども
私が彼女に生前、してあげられた事は
ほんの小さな事だけだった。
研修の帰り道。
車の助手席に彼女を乗せてたわいもない話をしながら、店まで送った事。
バックルームで、彼女の面談をしたこと。
口数の少なかった彼女は、恥ずかしそうに
特に悩みも相談せず
「大丈夫です。」
と、私に はにかんだ笑顔を見せてくれた。
だけども、最後にお母さんから聞いた
彼女の様子は、まるで印象が違っていた。
店では、物静かな彼女は
家に帰ると、お店であった事。
レッスンの事。お客様の事。スタッフの事。
そして
私が、車で店まで送っていった事も
お母さんに楽しそうに絶え間無く色々な話をしていたと言う。
国家試験に向けて、ただひたむきに練習をしていた彼女。
人の事を悪く言う事も、不満を態度に出したり口に出す事も、何一つなく
ただ
ただ
夢に向かっていた真っ最中だった。
なのに
何故?
言い様のない
哀しみと無念さに覆われた瞬間だった。
だけども
彼女のお母さんは
最後に私の目を見て伝えてくれた言葉があった。
「でも、あの子。幸せだったと思うんです。最後の最後まで、ワイディングの練習を夢の中でもしていたみたいで。意識がなくなっていたのに、最後にふわっと動いて 「巻けた!」って そんな事を言ってました」
涙が止まらなかったけど
彼女の最後を悲しさだけで包む事は
違うと感じた。
彼女は
きっと
光を掴むために 必死で生き抜き
それを手にした。
彼女の生き様から
私は 覚悟を与えられた。
涙は止まらなかったけど、身体の中に沁み渡る熱いものも同時に感じながら、私は 無駄には生きないと決めた。
だから
見ていて。
感じていて。
私はあなたから
生きる事の奇跡を学んだ。
本当に
本当に
ありがとうね。
いつも
いつも
心に生きるあなたへ
心を込めて祈ります